今日は、肝機能を助ける菜の花や、消化器を元気にしてくれるキャベツやブロッコリーがたくさん食べられる「グリーン・ベジのオリーブオイル蒸し」をご紹介いたします。
心と体のコンディションを整えていただくために、コンサルテーションではお食事のアドバイスをさせていただくことがあります。
漢方では、立春からの3カ月間を春といいます。
血の巡りがよくなる春は、「肝」の働きが活発になると考えられています。また、春はウィルスや細菌の活動も活発になるため、解毒を担う「肝」への負担も大きくなります。
「肝」が活発に働きすぎると、血圧上昇、のぼせ、めまい、不眠、目の充血などがおこりやすくなります。「肝」は自律神経とも関係があるため、情緒不安にもなりやすくなります。
菜の花は「肝」の機能を高め、春先の心と体のバランスを整えてくれる代表的な食材です。
また、「肝」の働きが過剰になりすぎると、消化吸収が弱まり、だるくなったり、疲れやすくなることがあります。そんな時は、胃の働きを助けるキャベツやブロッコリーなどの甘味のある食材が元気回復におすすめです。
気の巡りをよくするセロリ、みつば、ミント、パセリ、パクチー、ニラなども春におすすめの食材です。ご自分にあったものを、毎日のお食事にとりいれてみてくださいね。
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【基本の材料】 ▪️菜の花 1束 (またはブロッコリー1/2ケ、またはキャベツ1/4ケ) ▪️ベーコン 3枚 ▪️オリーブオイル 適量
▪️水 大さじ1(加減してください) ▪️塩 少々
▪️黒コショウ 少々
【基本のつくりかた】
1. 硬い茎の根本部分をおとした菜の花を「ストウブ」に入れて、塩、水を加え、半分にカットしたベーコンをのせて、オリーブオイルを回しかけます。
2. ふたをして、弱めの中火で蒸し焼きにします。
2. 菜の花に火が通ったら、黒コショウをふります。
完成!
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わたしは愛鍋「ストウブ」を使用していますが、ほかのお鍋でも美味しくつくれます。ベーコンのかわりにアンチョビやニンニクを使用しても美味。
とっても簡単で、とっても美味しいおすすめレシピ!
お試しくださいませ!
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*漢方などの東洋医学の世界では、「肝=肝臓」ではなく、広い範囲の心身の働きを意味しています。
*特定の症状がおきる原因はひとつとは限らず、いくつかの要素が重なり合っている場合があります。また、同じような症状でも、原因は人それぞれ違う場合があります。
参考文献:
『薬膳・漢方の食材帳』監修 薬日本堂(実業の日本社)
『女性力を高める薬膳ごはん』(マイナビ)