寒い日が続いていますが、みなさまお元気でお過ごしですか?
今年のわたしは気持ちが漢方に向いていて、年初から漢方の学校に戻り、基礎から学び直しています。
今の仕事をはじめるにあたり、わたしが最初に学んだのが漢方です。
心と体のつながり、潜在能力・細胞・遺伝子の活性スイッチに関心を持っていたわたしは、当初はアメリカに戻って精神神経免疫学を学ぼうと考えていました。ですが準備にも勉強にも時間を要すると思い、まずは「心身一如」という考えをベースに持つ漢方を学ぶことにしました。
漢方というと漢方薬のことと思われる方がいらっしゃいますが、漢方の本質は「中国古来よりの自然哲学にもとづく「医学」「薬学」「養生学」のシステム」(『漢方基礎講座』薬日本堂より抜粋)にあります。
何千年という歳月をかけて、先人たちが自然界と人間を観察しながら確立してきた自然哲学であり、今なお問い続けながら発展しています。
特に、いかに病気にならない生活をするか、心と体のサインをキャッチして病気を未然に防ぐかということに留意し、生命力や自己治癒力を高めようというのが「養生学」です。
漢方や中医学などの東洋医学の世界では、人間をひとつのシステムとしてとらえ、自然とともに生きることが大切と考えます。
心と体がバランスのとれた状態で日々を過ごすためには、自分の体質を知り、季節ごとに自然界が与えてくれるものを食べ、運動と休息、そして心の持ちように気をつけながら、自然と調和した生活をすることが大切です。
漢方では、私たちの体は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると考えられています。「気」は生命エネルギー、「血」は血液、「水」は血液以外の水分のことをいい、この3つの要素が互いに助け合いながら全身をめぐり、生命活動を営んでいます。
なかでも「気」は体温を維持したり、「血」や「水」を生成して全身に循環させるなど、生命活動の最も基本となる働きをしています。
フラワーエッセンスなどのバイブレーショナル・レメディ&エンハンサーをつかったエネルギー療法を行う上で、漢方や中医学、アーユルヴェーダやチベット医学などの「気=生命エネルギー」「プラーナ」という概念の本質を理解することはとても大切であるとわたしは考えています。
次回は、元気のもとである「気=生命エネルギー」についてお話ししたいと思います。
生命エネルギーを蓄える「腎」は寒さが苦手です。「腎」が弱まると、老化のスピードも速まると漢方では考えられています。「腎」を補う黒い食材と体を温める食材をお食事に取り入れて、暖かくしてお過ごしくださいね。
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*漢方などの東洋医学の世界では、「腎=腎臓」ではなく、広い範囲の心身の働きを意味しています。