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Heart-Mind-Body Health
ハート・マインド・ボディヘルス
こころとからだは一つ
Heart, Mind and Body as One
東洋医学の考え方に「心身一如」という言葉があります。この言葉が表すとおり、心の状態は体にあらわれ、体の状態は心に影響を与えます。
整体の創始者 野口晴哉氏の最後の愛弟子と言われる天谷保子さんは、「問題を自分ひとりで抱え込んでいる人の多くは、背骨や骨を支えている筋がかたくなり、しなやかさが奪われている。そうすると不調を招くだけでなく、動作はぎくしゃくし、考え方も頑なになってしまう」と著書の中で言っています。
例えば、悲しいことがあると私たちは肩を落とし背中を丸めます。希望と自信に満ちている時は胸をはります。また、少しくらいつらいことがあっても、体が元気な時は前向きに考えることができます。逆に体が弱っている時は頑張りがきかず、決断力が鈍ったりします。
心と体はつながっている、、、心におきた変化は体につたわります。同様に体をいたわると体は元気になろうと応え、次第に心も元気になっていきます。だから、心も体もケアしてあげることが大切です。
「気=生命エネルギー」
Life Force Energy
漢方や中医学などの東洋医学では、私たちの体は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると考えられています。
「気」は生命エネルギー、「血」は血液、「水」は血液以外の体内の水分のことをいい、この3つの要素が互いに助け合いながら全身をめぐり、生理機能を営んでいます。
なかでも「気」は、体温を維持したり、「血」や「水」を生成して全身に循環させるなど、生命活動の最も基本となる働きをしています。
「血」と「水」が充分に生成されて体内をめぐるためには、「気=生命エネルギー」が充実して、体の中をスムーズに流れていることが不可欠です。
そのためには、 自然の季節やリズムと調和しながら自分の体質にあった生活をすること、運動・睡眠・食事・人間関係・住環境など、体の使い方・体にとりいれるもの・体をおく環境に気を配ること、そして自分の内側の調和を保つことが大切です。
古くより東洋医学においては、感情と気の状態、そして感情や精神と五臓は関係していると考えられてきました。
五臓とは「肝・心・脾・肺・腎」とその機能のことです(東洋医学の世界では、「腎=腎臓」ではなく、広い範囲の心身の働きを意味しています)。
例えば、「怒り」は「肝」に、「悲しみ」は「肺」に不調を引き起こすように、特定の感情が過剰になると特定の病気を引き起こすと考えられています。
肝「怒り・驚き」
:イライラ、じんましん、貧血、肩こり、めまい、頭痛、目のかすみ
心「喜び・興奮」
:不眠、嗜眠、多夢、焦燥感、動悸、集中力の低下
脾「思い・思考」
:消化不良、膨満感、だるさ、吐き気、抑うつ
肺「悲しみ・憂い」
:咳、息切れ、鼻水、風邪をひきやすい
腎「恐れ・抑圧」
:性欲低下、腰痛、歯の脱落、夜間尿、白内障、根気の低下、むくみ
北里大学東洋医学研究所 伊藤 剛氏は、七つの感情と現代社会におけるストレスとの関連性について、「驚き・恐れは急性のストレス期」「思い・怒り・喜びは比較的持続性のストレス期」「悲しみ・憂いは慢性的なストレスによる抗うつ期」に一致すると言っています。
私たちが意識的または無意識に考えたり感じたことは、私たちの体と気=生命エネルギーの充実や流れに影響を与えるということです。
そして、長期にわたり思い悩んだり自分の気持ちを抑え込んだりすると、エネルギーの流れが滞り、心身の不調という形であらわれるのです。そうした思考や感情は、姿勢や体の動き、顔の表情などにも表れます。
また、精神神経免疫学の研究においても、ネガティブな思考や感情は、神経系と免疫系にネガティブな影響を及ぼすと考えられています。
心と体の結びつきは、科学的にも解明されはじめてきています。
動的平衡 by 福岡伸一博士 (要約)
Dynamic Equilibrium by Dr. Shinichi Fukuoka
私たちの体は不変のものではなく、各々の細胞は定期的に入れ替わり、常に変化しつづけています。
「『生命とは何か?』という問いに対するひとつの答え。生きているということは、流れているということであり、その流れのなかで、私たちの身体は変わりつつ、一定の状態を保っている。それにシェーンハイマーという科学者が『動的平衡』という名前をつけた。
1953年にジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックによってDNAの二重螺旋が発見されてからの『生命とは、自己複製可能なシステムである』という定義が一般的だが、、、それだけでは生命が持つ、もうひとつの重要な特性が上手く説明できない。自己複製するだけだったらコンピューターウィルスもするけれど、ウィルスは呼吸もしなければ、エネルギー代謝もしない。生命を生命たらしめているものというのは、もっと違うことだとわかる。シェーンハイマーは、生きているということはダイナミックステイト、つまり流れていることだと気づいた。
人間の身体というのは、絶え間なく作り変えられ、入れ替わっている。一見、同じように見えても、違う状態が作り出されている。
私たちは、自分の身体は個体であり、かっちりとした実質だと思っている。確かにそうだが、シェーンハイマーは、自分を構成しているものはどこから来ているのか、食べ物だろうと考えた。食べ物が体内でどうなっていくのか追跡しようと、アミノ酸ひと粒ひと粒に標識をつけて、マウスに3日間食べさせた。彼の予測としては、アミノ酸はマウスの体内で燃やされてエネルギーとなり、燃えかすが呼気や尿になり排泄されるだろうというものだった。でも、アミノ酸はマウスの全身に散らばり、あらゆる臓器や組織を組成するたんぱく質の一部になっていた。マウスの体重はまったく増えていなかった。
食べるということは、ガソリンを車のなかにそそぐというようなことではなく、自分の身体を取り替えるということだった。大便の主成分は食べかすではなく、3分の1は自分の消化管の細胞の残骸、3分の1は腸内細菌の残骸、そして残りの3分の1が食物繊維のように消化されないものが出てきている。つまり自分を入れ替えているということ。
すべての細胞がひとつの例外もなく、心臓や脳も、骨や歯のように、一見カチッとして永続的で不変的に思われるものも、新陳代謝が進行し、壊されながら、ゆっくりゆっくり入れ替わっている。一年も経つと、全身すっかり入れ替わってしまっている。入れ替わるということは、絶え間なく作り替えられているということで、常に更新されている。怪我が治るのも、病気になって回復するのも、作り替えられているということ。寒いところに行けば脂肪が増えるし、暑いところに行けば皮膚が黒くなる。そうやって環境に適応できるのも、常に動いているから。もしひとつの遺伝子が欠落したとしても、それを補うものがピンチヒッターとして動員される。人間というのは、機械の部品のように、ある遺伝子がある機能を一対一で担うために何十、何百もの遺伝子が見えない糸でつながり、互いに関係性を保ちながらバランスをとっている。生命というのは、常に入れ替わるパーツ同士が、絶え間ない流れの中で互いに関係性を結び、全体としてバランスを保っている状態。それが動的平衡」
引用文献:
天野保子『ありのままがいちばん。』WAVE出版、2012
伊藤剛『東洋医学のきほん帳』学研パブリッシング、2014
福岡伸一『動的平衡』木楽舎、2014
参考文献:
山田光胤、代田文彦『図説 東洋医学』学研パブリッシング、1979
荒木正胤『漢方問答』たにぐち書店、2015
荒木正胤『続 漢方問答』たにぐち書店、2015
安保徹、無能唱元『免疫学問答』河出書房新社、2002
野口晴哉『整体入門』ちくま文庫、2002
野口晴哉『風邪の効用』ちくま文庫、2003
野口晴哉『体癖』ちくま文庫、2013
傳田光洋『皮膚から考える命、こころ、世界 第三の脳』朝日出版社、2007
山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』さくら社、2013
日置正人『ミトコンドリア不老術』幻冬舎、2009
片山洋次郎『生き抜くための整体 カラダとココロのゆるめ方』河出書房新社、2014
宮川眞人『誰も書かなかった整体学 ~現代を生き抜くための整体論~ 』彩図社、2011
シーガル、E.『体が伝える秘密の言葉』ビズネア磯野敦子監修、采尾英理訳、ナチュラルスピリット、2014
野見山文宏『感じてわかる!セラピストのための解剖生理』BABジャパン、2010
東城百合子『家庭でできる自然療法』枝秀堂、S53
『薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂監修、実業之日本社、2010