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執筆者の写真Tomoe Takizawa

◆「気=エネルギー」はキレイと元気のもと!


日差しが気持ちのいい土曜日... 春が少しづつ近づいてきています。

「バジルペーストつくりたいな」と思い、スーパーでバジルを探していたところ、Oh my goodness... 青じそ<一箱 198えん>に遭遇! 急遽、青じそペーストに変更。美味しくいただきました。

青じそは体を温めて気の巡りをよくし、胃腸の働きを助けてくれる食材です。特に春は気の巡りが滞りやすいため、イライラしたり怒りっぽくなることがあります。香りのする野菜やハーブはそんな時にお勧めの食材です。

今日は、前回の続き「気」についてお話しいたします。

漢方では、私たちの体は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると考えます。

なかでも「気」は生命活動の最も基本となる生命エネルギー、元気の「気」です。

「気」は目にはみえませんが、私たちが心身ともに健やかでいるためには、「気」が充実して体内を滞りなく巡っていることが不可欠です。

「気」が足りなくなったり、流れが滞ると、次のような症状があらわれることがあります。

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【気虚(ききょ)】

気が足りなくなっている状態をいいます。


「気虚」になると「気」の5つの働きが低下するため、体力が低下し、疲れやすくなったり、気力が無くなったり、冷えて体脂肪が増えたり、風邪をひきやすくなったり、消化機能が低下したり、むくみやすくなったり、不正出血や下垂がおこりやすくなります。肌もさがり、脂肪が下につきやすくなります。

「気」はおもに呼吸と飲食物からつくられます。「気」が足りないなと思ったら、早寝早起きと睡眠をしっかりとること、そして太陽の光をあびることを心がけてみてください。また、「気」を補う穀類、芋類、豆類、赤身の肉・魚介・大豆などのたんぱく質からご自分にあったもの、代謝を高める温かい食べ物をお食事に取り入れてみてください。呼吸から「気」をとりこむ意識を持つこと、ウォーキングもおすすめです。

【気滞(きたい)】

気の巡りが滞っている状態をいいます。


自律神経の乱れが生じ、イライラしやすく、不安になったり、お腹が張ったり、喉に違和感を感じたりします。

ストレスが「気滞」の原因になります。ストレスを解放するために、リラックスできることや好きなことを少しづつ生活にとりいれてみましょう。「気」をめぐらせる香味野菜やハーブ、柑橘類もおすすめです。身体を思いきり伸ばすストレッチもおすすめです。

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「気虚の人は代謝が悪くて冷えている人が多い。そして筋肉が少なく体脂肪が多い」

「ウォーキングなどで骨と筋肉に刺激を与えることが大切。また腕立て伏せよりも、背筋をきたえること。背筋をきたえるために、正しい姿勢を保つことがとても大切」

先日の漢方のクラスで先生がおっしゃっていました。

わたしも日ごろから、鎖骨を一直線に近いラインに保つように心がけています。こうすると胸が開いて、左右の肩甲骨が引き寄せられます。肩が前内側に入ると背中も丸まり、内臓の位置も下がります。

また、鼻の後ろ側(後頭部)を意識すると、自然と頭と肩が後ろに引かれます。肋骨の位置が上がり、みぞおちから下腹部の間にスペースができるので、呼吸が上から下に通り、気=エネルギーの流れもよくなります。

キレイと元気のために、気=エネルギーをチャージして体内にめぐらせる正しい姿勢と深い呼吸、太陽光をあびること、適度な運動と睡眠、そしてストレスをためない生活を心がけてみてくださいね。

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*漢方などの東洋医学の世界では、「腎=腎臓」ではなく、広い範囲の心身の働きを意味しています。

*特定の症状がおきる原因はひとつとは限らず、いくつかの要素が重なり合っている場合があります。また、同じような症状でも、原因は人それぞれ違う場合があります。

参考文献:

『薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂

『漢方養生指導士養成講座』薬日本堂

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