秋は「美感電圧」の高い季節! Autumn is the season of beauty
- Tomoe Takizawa

- 10月14日
- 読了時間: 3分
美と健康のためには、季節にあわせた養生をすることが大切です。
秋は実りと収穫の季節ですが、乾燥する時季でもあります。漢方の陰陽五行では、秋は肺に対応しています。乾燥した空気が鼻や口から肺に入ると、以下の症状が出やすくなります。
・咳や痰がでる
・鼻水がでる
・のどや鼻が乾燥する、炎症をおこす
また、肺は経絡により皮膚や大腸ともつながっているため、肺が乾燥すると肌がかさついたり、便秘になりやすくなります。
【秋の養生ポイント】
①乾燥を防ぎ呼吸器や肌にうるおいを与える
②体を乾燥させる辛い食材を控える
③体をうるおす酸味と甘味のある食材をとりいれる →梨、ざくろ、ぶどう、柿など
④肺のはたらきを助ける白い食材をとり入れる →白ごま、白きくらげ、れんこん、ゆりね、大根、豆乳など
⑤消化吸収を高める食材をとりいれる →里いも、さつまいも、くり、山いも、かぼちゃなど
⑥大腸をととのえる食材をとりいれる →ゴボウ、玄米、海藻、きのこ、こんにゃく、オクラなど
⑥早寝早起き
⑦森林浴などして肺に気を補う
⑧心を安らかに保つ
以上です。
肺と大腸がうるおって腸内環境が整うと、肌もつややかになります。

日本玄米生食研究所の岡部賢二所長は、秋は一年で最も美しい季節、「美感電圧」の高い季節であると言われています。
「美感電圧」とは物理学者の楢崎皐月氏が表した言葉で、美しいものには電子が満ちていて高いエネルギーを放つという考え方です。美しいものを美しいと感じた時、私たちは美しいものからエネルギーをもらいます。
「美感電圧」に関しては、自分を大切にする&ウェルビーイング のページの、 人間にとっての美の重要性・美感電圧 のセクションをご覧ください。
さらに岡部先生は、秋は肺・大腸経のリンパ管に油がつまりやすく、大腸に油がつまると皮膚につやがなくなると言っています。ですが、美しいもの見て美しいと感じると、なんとリンパ管が浄化されるそうです!
秋の夕暮れの美しさにうっとりする、花を飾る、美しく料理を盛りつける、自分の部屋を美しく整える、自分自身を美しく整えるなど、みなさんも無理なく日々の生活に美をとりいれて、この秋を美しく健やかにお過ごしくださいね。
写真は先日訪れた、東京庭園美術館です。

ガラスレリーフの扉は、大好きなルネ・ラリックの作品です。



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参考文献:
『薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂
『漢方養生指導士養成講座』薬日本堂
『中国の女医さんが教えるおいしくて身体にいい中華』リュウ・メイ 地球丸
ムスビの会 HP musubinewmacro.com



