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聖なる母への変容を助けるチコリーのフラワーエッセンス Chicory Flower Essence that helps transform into a Holy Mother

  • 執筆者の写真: Tomoe Takizawa
    Tomoe Takizawa
  • 6 時間前
  • 読了時間: 5分

コンサルテーションで、クライアントに必要なフラワーエッセンスを選ぶ方法はいくつかある。花療法士の知識や経験をベースに選ぶ以外に、エッセンスの説明文を読んで自分にあてはまる花をクライアントに選んでもらう、花の写真を見て気になる花を選んでもらう、キネシオロジーやO-リングテスト、ダウジングや周波数療法の機械を使用して選ぶなどの方法がある。



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私のコンサルテーションでは、チコリーのフラワーエッセンスはなかなか選ばれないエッセンスのひとつだ。初回のコンサルテーショでチコリータイプとはっきりわかっても、そう簡単には出てきてくれない。


チコリータイプの人は深いトラウマを負っていることが少なくない。なかなかチコリーのテーマに向き合える準備ができない。


チコリータイプの人は、家族や友人など自分にとって大切な人のことが過度に気になり、世話をやきたがり、コントロールしたがる。つねに何か正すことはないかを捜し、助言を与えて正そうとする。そして、自分の大切な人につねに傍にいてほしいと願っている。感情面に訴え、非常に傷つきやすい。


チコリータイプの母親は、いわゆるグレート・マザーやスーパー・マザーと呼ばれ、強すぎる母性で、境界線を越えて子どもと一体化しようとする。母親と性質の違う子どもは母親から離れて独立心を養うが、同じ性質の子どもや逃れられない子どもは意志の弱い人間に育つ。また、母親は性質の同じ子どもを傍におきたがる。


一方、チコリータイプの子どもは、いつも自分に注意を向けてほしがり、必要以上に依存性があり、親にしがみついたり、傷つきやすい面を持つ。この場合は共依存の関係をつくる。過度の依存症の問題は、母親との絆が原因していることが多い。


チコリータイプの母親は、子どもの頃に十分な愛を受けとれなかった人が多く、自分と自分の持つ愛情に対して不安あるいは不安定な感覚を手放せずにいる。それゆえに、相手を独占しようとしたり、自分の思うように事を進めようとしたり、自分の感情を表現すること、自分の傷つきやすさを覆い隠す。問題は見たくない、聞きたくない、話したくない。


また、自分の母親がチコリータイプだった場合も、自分がチコリータイプになって、実家と同じパターンを自分の家庭に持ち込むことがある。それ以外の愛し方がわからないからだ。


健全な家族関係、対人関係を形成するうえで、また画一的なマニュアル社会の中で育まれる子どもたちにとって、チコリーは深いテーマを持つ非常に重要なフラワーエッセンスだ。いまの子どもたちは、幼児教育や塾や習い事や受験やで、感性、センス・オブ・ワンダーを育む余白とゆとりが持てないでいる。親や学校や大人たちにコントロールされすぎている。


チコリータイプの母親を持つ子どもは、大人になっても母親との境界線をしっかり持つことが大切だ。ピンクと白のヤロー、タンジーなどのエッセンスが助けになる。


また、母親がフラワーエッセンスを使用しなくても、子どもが母親との向き合い方を変えることで、関係性が変わることもある。人間関係は歯車。どちらかが変われば、もう一方も変わらざるおえない。共に成長できればベストだが、変わらない方は離れていくしかない。そして別の場所で同じパターンを繰り返す。


この意味において、独立心の強い子どもは、チコリータイプの母親の変容を促す触媒になることができる。


チコリータイプの人は、本来は非常に愛情深く、献身的に他人の世話ができる人だ。


母親だからといって、誰しも完璧であることはできない。それぞれの母親は、自分なりに必死に生きている。


コンサルテーションでチコリーが選ばれた時、それはその人が本当の意味で本当の自分に向き合う準備ができた時。この時、チコリータイプの人は大きく変容する。見返りを期待せずに与えることができる、相手のことを愛すると同時に自由を与えることができる「神聖の母」の原型があらわれはじめる。


母が自己のトラウマを癒し、「神聖の母」に変容することにより、家族もまた、それぞれの人生において大きな変容を経験することになるだろう。


本来、母とは家族の中心であり、太陽なのだから。


状況や段階に応じて、チコリーに、マリポサリリー、ピンクモンキーフラワー、ブリーディングハート、バターカップ、セラトー、セントーリー、カモミールなどを組み合わせると有効と思う。


マリポサリリー

子ども時代の母親との関係の傷を癒す


ピンクモンキーフラワー

子ども時代に経験したトラウマなどで、本当の感情を出すことができない人に、拒絶を恐れず人間関係のリスクに立ち向かう勇気をよびおこす。


ブリーディングハート

相手との関係を通して自己の境界の外側に生きる人に、一方通行ではないハートエネルギーの交換を教える。愛ゆえに自由を与えることを学ぶ。


バターカップ

子どもの頃、家庭のなかで注目されなかったり、何らかの理由で自分は劣っていると思う人に、自己価値をよびおこす。


セラトー

自分の判断に自身が持てず人を頼る人に、自己を信じて決断するチカラをよびおこす。


セントーリー

意志が弱く、不健全な形で人につくす人が、内面の強さと健全な奉仕を学ぶ。


カモミール

気分が変わりやすく、つねに感情が上下する、子どもっぽい感情を持つ人の感情のバランスを安定させ、おだやかに輝く太陽のような意識をよびおこす。



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参考文献:

シェファー、M.『バッチの花療法 その理論と実践』フレグランスジャーナル、1994

カミンスキ―、P、キャッツ、R.『フラワーエッセンス・レパートリー』BABジャパン、2001

カミンスキ―、P.『子どもを助けるフラワーエッセンス』フラワーエッセンス普及協会、2009

王由衣『フラワーエッセンス事典』BABジャパン、2021


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