生命の本質は血液である The Essence of Life is in Blood
- Tomoe Takizawa

- 10月5日
- 読了時間: 4分
「赤血球分化説」や「腸管造血説」を提唱した 孤高の天才学者 千島喜久男博士は、健康の条件を「気血動の調和」と言われました。
精神の安定(気)
正しい食生活(血)
適度な運動(動)
健康の条件は血液を浄くすること、血液の流れをよくすること。逆に病気の場合は、血液の汚れと滞りが原因する。
血液は食べものから作られるゆえに、正しい食
生活が大切なのは言うまでもない。だが、それだけでは健康は保たれない。なぜなら精神的ストレスは血液を汚し、運動不足は血液を滞らせるからだ。
がん細胞も赤血球が変化したもの。その原因はなんらかの悩みや心配があったり、間違った食生活や不規則な生活がかさなり、そうした状況が長くつづくと、血液を悪化させる。悪化した血液は正常な細胞にならず、病気の細胞になる。
精神の健康は血液を浄化し、流れをよくする。腹を立てたり、恐怖したりすると血液に毒素をもつ。
手術は療法ではない。疾患をとり除いても、血液の悪化という原因が解決されていないから、同じ病気の再発が起こる。
健康の条件のひとつは少食であること。食べ過ぎて腸内に消化物がたまり、その腐敗から汚れた血液がたくさんつくられ、それが病気の細胞に変わっていったと考えられる。
病気の場合は腸内細菌のバランスがくずれ、腐敗菌が増える。断食をすると腸内の腐敗菌は消える。断食をすれば血液はきれいになる。
健康なときには赤血球はからだのすべての細胞に変化するが、病気のときは赤血球は病気の細胞をつくりだす。
血液は生命の基本であり、血液をきれいにすることが健康をつくりだす。断食をすればからだは若返り、ガン細胞も赤血球にもどる。
以上は千島学説の内容の一部です。
実はフラワーエッセンスを体系化した エドワード・バッチ博士 も、千島博士と同じ考えを持っていました。
ふたりとも信念を持って自然と生命の法則を研究し、自己の発見を公表し、学会から締め出され、迫害されました。
バッチ博士もまた、腸内微生物の生産する毒素が慢性病の原因であり、その毒素が除去されれば慢性病は消える、慢性病は腸内毒血症であるという事実を発見していました。
バッチ博士は腸内細菌を7つのグループに分類し、腸内を浄化して食べたものすべてを消毒し、身体に残ったものを健全できれいで害にならないようにする7つのノソードを開発しました。
患者はひとりひとり、腸内でどのバクテリア集団が優勢かテストされ、いずれかのノソードを投与されました。
さらに彼は、7つのバクテリア集団に属する明らかな性格型を発見しました。7つのバクテリア集団は7つの明確に違った人間性に符号していたのです。
腸内細菌=気性・気分(性格・感情)なのです。
バッチ博士は、患者の気性または気分こそが治療にもっとも重要な要素であるという考えに行き着き、7大ノソードの代用となる38種類の野草を発見し、フラワーレメディ(フラワーエッセンス)を体系化するに至ったのです。
彼は医師であり、細菌学者であり、細菌学的研究と免疫の研究をしていく過程で、自らの理論に行き着きました。そして、医師・細菌学者として不動の地位を築いてのちに、このまったく新しい療法を体系化するために、業績や社会的な地位をすべて捨て去り、フラワーレメディ(フラワーエッセンス)による人々の救済に人生のすべてをかけたのです。
わたしも、私たちひとりひとりが自然治癒力と潜在能力を最大限に活性させ、心身ともに健やかで最後の瞬間まで成長・進化し続ける、生きる喜びに満ちあふれた世の中、すべての生命が調和し尊重される世の中の実現を真に目指しています。
健康には、こころの平安、からだにとり入れるもの、からだのつかいかた、生きる喜び、自然との共生、そのどれもが大切です。
病気や体調不良は生き方の間違いを教えてくれるもの、自分自身のアンバランスに気づかせてくれるシグナルです。
また、こころの平安は大切ですが、ストレス状態が長く続くのと同様に、副交感神経優位のリラックス状態が長く続けば、それもまた不調を引き起こします。
安保徹博士が言われるように、時に「血液ドロドロ」になって、交感神経全開で動くことも私たちには必要です。そして、その後はゆっくり休む。
大切なのはONとOFF、動と静、交感神経と副交感神経の切り替えであり、私たちにはどちらも必要なのです。
すべてはバランス。
生命は本当に完璧です。
千島学説については、ソマチッドとの関連性含め、また別の機会に詳しく書きたいと思います。


今日は中秋の名月です。
今宵の月に、みなさんの健康と幸せと繁栄をお祈りいたします。

Image credit: National Astronomical Observatory of Japan
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参考文献:
千島喜久男『血液と健康の知恵』地湧社、2021
忰山紀一『生命の自覚 ~よみがえる千島学説~』笑がお書房、2021
ノラ・ウィークス『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』中央アート出版社、2013
安保徹『人が病気になるたった2つの原因』講談社、2010


